理系の大学院生のリアルな就活を知りたい
早期内定がほしい!
という理系修士課程の学生に向けて、わたしの就活ストーリーを全部公開します。
簡単なプロフィール
- 理系大学院 修士課程 出身
- 早期内定(M1の11月に就活終了)
- 就活の流れを知りたい
- 修士課程就活の実体験を知りたい
- 早期内定がほしい
- 修士課程修了後、就職すると決めている
- 博士課程に進学するつもりだが、就職も視野に入れている(学振がダメだった場合など)
修士課程修了後に就職したい方も、博士課程進学と迷っている方も、ぜひ目を通してほしいです。
結論:わたしの就活の流れ
わたしはこんな流れで就活を行いました。
それぞれ解説していきます!
【1】就活サイトに登録(M1 4月)
まず、M1の4月頃に就活を始めるにあたり就活サイトに登録しました。
登録した就活サイト一覧
- マイナビ … 総合的な就活サイト
- リクナビ … 総合的な就活サイト
- ONE CAREER … 先輩の就活体験談が見られるサービス
- LabBase … 理系特化のスカウト型
- TECH OFFER … 理系特化のスカウト型
マイナビは、「とりあえず聞いたことあるし、いろんな会社あるだろうから登録しとくかあ」と思い、登録しました。
リクナビは、インターンに応募した会社から「OpenESなどでエントリーシートを出してね」と言われたのがきっかけで登録しました。
ONE CAREERは、先輩の就活体験談が見られるサイトです。
エントリーシートの内容、面接で何を聞かれたか、など先輩のリアルな体験談を見ることができます。
自分の周りに、興味がある会社の話を聞ける先輩がいないときに重宝します。
LabBaseは理系特化のスカウト型の就活サービスです。
スカウト型とは、自身のプロフィール(専攻や希望職種、自己PRなど)を登録して待つだけで、興味をもった企業から説明会やインターンの案内が届く形式のことです。
スカウト型のメリット・デメリット
- 企業からのスカウトを待つだけなので、忙しい学生にぴったり
- 企業が自社とマッチしそうな学生を見極めるので、ミスマッチが少ない
- プロフィールをしっかり埋める必要がある
- 企業からスカウトがないと説明会やインターンに申し込めない(ことがある)
TECH OFFERも名前の通り、理系特化で企業からオファーが届く就活サービスです。
【2】自己分析(M1 5月)
就活サイトに登録してから、自己分析を行いました。
自己分析が一番重要です!!
自己分析って何?
自分の価値観、長所・短所などを明確化・言語化すること
なんで自己分析が必要なの?
自己分析をすることで、どのような会社が自分に合うのかがわかります。
会社員が向いてない、という結論が出ることもあります笑
順番にやっていきました。
マイナビやリクナビといった就活サイトには、自己分析ツールが用意されています。
まずはこれをやってみるのがおすすめです!
当てはまるものを選んでいくだけで、自動的に自分の特徴、長所・短所、向いている仕事などを提示してくれます。
いつでも振り返れるように結果をダウンロードしておきましょう。
STEP1でおおまかな分析が済んだら、自分の過去を振り返ってさらに分析を深めていきます。
次のような質問を自分に投げてみるといいでしょう。
- (小学校)クラスでの自分の立ち位置は?
- (小学校・中学校)夏休みの宿題はいつやるタイプ?
- (中学校・高校)部活は3年間続けた?
- (高校・大学)バイトは何をしてた?
わたしの場合、こんな回答になります。
学級委員長。
特定のグループに属するというよりは、その時々でいろんな人と遊ぶ。
むしろ一人でマイペースに過ごす方が好きだった。
自分の意見をしっかり発言していた。
これからわかること
- 自分軸をもって物事を決断できる 裁量が大きい会社?
- 肉体労働に自信がない デスクワーク、テレワークが可能な会社?
- 変化を恐れない いろいろなことに挑戦できる会社?
- 後回しにしない スピード感が求められる仕事?
このように回答を深掘りして、自分らしく働ける会社の条件を探してみましょう。
この方法は、本当の自分を押し殺して(見失ってしまい)、他人軸で生活している人に特におすすめです。
子供のときの振る舞いから自分の特徴を分析するのが、わたしの中で最も効果がある自己分析の方法でした。
世間の常識や周りの目を気にしていない頃の行動が自分の本質なのでは?
と就活をしていて思いました。
自分で深掘りしたあとは、家族や友人に客観的な意見をもらう良いです。
わたしってどんな人?
と質問を丸投げしても相手は困ってしまうので、ある程度自己分析ができた状態でブラッシュアップするために質問してみましょう。
例えば、
自己分析で、「スピード感があって、いろんなことに挑戦できる会社」が良さそうってわかったんだけど、○○視点で合ってると思う?
みたいに聞くのが良いと思います。
そしたら、「昔から家に帰ったらまず宿題やる子だったわね」(母より)とか「興味があることにどんどんチャレンジしてるよね!」(友人より)とか客観的な意見をもらえます。
強みの再認識だけでなく、自分では気づけなかった強みがわかることもあるので、複数人に聞いてみると良いでしょう。
STEP3まで終わり、いざ会社説明会やインターンに参加したら、社員さんとたくさん話しましょう。
会社説明会やインターンで出会える社員さんは、人事の方など多くの学生を見てきた経験のある方ばかりです。
プロ目線、企業目線の意見をどんどん聞いていきましょう。
【3】説明会・インターン参加(M1 5月末から)
自己分析がある程度できたので、会社説明会やインターンに参加しました。
自己分析は説明会・インターン後にブラッシュアップするようにしましょう。だんだん自分だけのオリジナル自己PRに近づいていきます。
インターンとかまだ早くない?
そうなんです笑
研究をするために大学院に進学したのに、入学して1ヶ月後には就職活動を本格的に始めるというスケジュールで動きました。
このスケジュールにはメリットが多いですよ!
- まだ周りが就活を始めていないので、ライバルが少ない
- 春の選考に落ちても、まだ夏、秋、冬と大きなインターンのタイミングが残っている
- 早期内定のチャンスが広がる
- 内定が1社あれば、精神的に安心する
- 進学するか就職するかを、会社をみた上で考えられる(視野が広がる)
実際にわたしはこのペースで11月に就活が終わりました!
デメリットは少し研究がおろそかになることです。
わたしは内定をいただいた上で、研究に注力したいと思っていました。
あとから研究は挽回する作戦です。
具体的にどんな会社に応募するの?
自己分析を踏まえて、自分に合いそうな会社に応募します!
スカウト型の就活サイトであれば、これまでの自己分析をきちんとプロフィールに登録しておくだけで、企業からスカウトがきます!
わたしの場合、LabBaseとTECH OFFERで企業からメッセージがきていた(累計50社程度)ので、まずはそこから選びました。
それに加えて、マイナビで調べて興味をもったインターンに応募しました。
参加したインターンの種類と会社数
- 1day オンライン 選考なし × 10社程度
- 1day 対面 選考あり × 1社
- 1month 対面とオンライン 選考あり × 1社
いろいろな業種・職種を見たかったので、「1day・オンライン・選考なし」のインターンに多く参加しました。
特に興味を持った2社は、「選考あり・対面」のインターンに応募しました。
オンラインインターンは業種・職種を見極める目的で、対面インターンは会社と自分のマッチ度を確かめ、自分をアピールする目的で参加するのが良いと思います。
まずはオンラインで自分に合う業種・職種を探して、夏の対面インターン(できれば長期)でマッチ度を確かめるのがおすすめ!
- どれくらい対策すればインターンの選考を通過できる?
-
就活の本質は、「企業と学生がマッチするか?」です。
もちろん適性検査・面接の対策は必要ですが、きちんとした理系大学院生であれば数日の対策で十分だと思います。
もっと重要なのは、自己分析をしっかりして、「自分はこういう人です」とアピールできるようにすることです。
応募した会社に合わせて自分の強みをアピールできるように対策すると良いと思います。
- 選考に通らない…。心が折れそうです。
-
まず、選考に挑んでいるだけで十分素晴らしいです!
繰り返しになりますが、就活は企業と学生のマッチングです。
その企業に自分が合わなかった(あるいはアピールできなかった)だけで、あなたを必要としている会社は世の中にきっとあります!
一旦就活から離れる、同期に悩みを話す、などで上手に気持ちを切り替えていきましょう!
シンプリストしーふぁいとです!!
【4】選考・内定(M1 11月)
1monthの長期インターンに参加した会社がすごく自分に合っていたので、そのまま早期選考に進みました。
11月上旬に面接、11月下旬に内定という流れでした。
博士課程進学を目指す場合も、この時期に内定が1社あるのは精神的に良いと思います。
いわゆる日本の就活はM1の3月からですが、それだと学振に向けて研究を頑張っている・書類を書いている時期と被ります。
たしかに就活と学振を両立させるのが難しそう…
と思う方は、このスケジュールで早期内定を目指してはいかがでしょうか。
最後に
この記事では、理系修士課程出身のわたしが、自分の就活ストーリーを振り返ってみました。
就活を進める上で何かヒントになれば幸いです!